今回はレッドウィングのポストマンをご紹介します。
レッドウィングポストマン(シューズ)とは
まずは公式見解から。
1954年、レッド・ウィング社が「ポリスマンとポストマンのために」として発売した、黒いドレスタイプのアッパーを持つサービスシュー(制服を着て働く人達に向けたワークシュー) #101 には、クッション性に富む、底の平らな黒いソールが使われていた。このソールはその2年前に、8インチ丈のブーツ#877に使われ、その機能性で大きな評判を得たトラクショントレッド・ソール(当時の名称はクッションクレープソール)のブラック版であった。このソールのカカトのない平らな底と、適度なクッション性は、毎日重い鞄を肩から提げて、手紙を配達してまわるポストマンの日々の足の疲れを大いに軽減した。この機能により、#101は、USポスタルサービス(アメリカ郵便局)の指定靴となり、「ポストマン・シュー」と呼ばれるに至った。1958年には後に#9196に進化したチャッカタイプ#195と6インチ丈のブーツ、#102が加わり、3種類の丈が揃った。1970年にはブラウンのレザーを持つオックスフォードが「ポストマン」のラインナップに加わった。1960年には#101のアッパーが流麗なワンピースタイプに変更され、現在まで続くものとなった。90年代、郵便局の指定靴がスニーカータイプのものに変わるまで、これらの靴はアメリカを代表するサービスシューのひとつとして、全米のポストマン達に愛用された。
出典「REDWING公式サイト」
・制服に似合うフォーマルな装い。
・平らな底が生み出すクッション性。
・50年以上の確かな実績。
いいところずくしですね。
見た目的には、お堅い会社でなければ会社にも履けますし、プライベートでおしゃれに履きこなすこともできます。
そして、クッション性や履き心地、歩きやすさも抜群ですので、まさにレッドウィング最強の万能シューズです。
スペック詳細
スペックの詳細は以下の通りです。
- LEATHER :Black “Chaparral”
- SOLE:Black Cushion Crepe
- CONSTRUCTION :All-around Goodyear Welt
- LAST :210
- PRICE :¥35,000 + TAX
- SIZES :6- 11, 12, 13
- WIDTH :D
- STYLE NO : 101(オックスフォード)/9196(チャッカ)
LEATHER :Black “Chaparral”
⇒シャパラルレザーですね。光沢が強いタイプの加工レザーです。
REGALのグラスレザー(ガラスレザー)に近いものです。
メンテナンスすれば、重厚感、高級感両方を保てるとても良いレザーです。
メンテナンスを怠ると、皺の入りが深く入ってしまい、銀面が割れてしまう場合があります。
PRICE :¥35,000 + TAX
⇒コストパフォーマンスが抜群に良いです。
ミルワン(Mil-1)やCaverly Chukkaより約1万円安いです。(4万5千円強くらい)
CONSTRUCTION :All-around Goodyear Welt
⇒グッドイヤーウェルト製法なので、オールソール交換が可能です。
ポストマンの種類(チャッカ・オックスフォード)
ポストマンには、チャッカとオックスフォードの2種類があります。
こちらがオックスフォードです。
シルエットがとても綺麗なチャッカのモデルの方が非常に人気が高いです。
私もポストマンはチャッカが好きです。
オックスフォードも良いですが、レッドウィングのオックスフォードタイプの靴であれば、私はミルワンをおすすめしています。
2019年新モデルはスエード素材
2019年春夏モデルとして、「Postman Oxford STYLE NO. 9112」が発売されました。そのため、2019年4月時点で、レッドウィングジャパンが発売しているポストマンは3種類です。
2019年春夏モデルの新作については、こちらの記事にまとまています。
2020年新モデルはゴアテックス
2020年の新モデルはゴアテックスです。見た目はポストマンのオックスフォードと何らかわらないように見えます。同じ見た目でスペックのみが上がるのであれば、そんなにうれしいことはありません。実物を比べてみてあらためてレビューを記載しようと思います。
スーツとの相性抜群
もともと郵便局員が制服として着ていただけあって、スーツとの相性は抜群です。
ただし、かかとがない(フラット底)ため、お堅い会社の場合、上司から指摘をうける可能性も0ではありません。
心配な方は、レッドウィング史上スーツとの相性最強のミルワン(Mil-1)がおすすめです。
ミルワンについての詳細はこちら。
お手入れが簡単(お手入れ方法)
日々のブラッシングと、数ヶ月に1回表面が乾いていると思った際にシュークリームで磨き上げてください。
もともとシャパレルレザーは表面が汚れづらい加工がされているため、メンテナンスが非常に簡単です。
使用頻度が少ない方は、履くたびにブラッシングを行い、年1でシュークリームでも問題ないくらいです。
ポストマンのエイジング(経年変化)
ポストマンは、「クラシックドレスシューズ」というジャンルです。
ドレスシューズですので、ワークブーツのようなごりごりのエイジングを楽しむためには作られておりません。
なるべく綺麗に履いて、毎日ピカピカの状態で履くのがお勧めです。
とはいっても、数年履くことでエイジングを楽しむことが出来ます。
新品の状態の「品のある光沢」から、皺と革の経年変化で「味のある光沢」に変わっていくので是非楽しんでください。
エイジング後の画像はこちらのサイトがわかりやすいです。
ポストマンのサイズ感
ジャストサイズがおすすめです。
ワイズ(ウィズ)が「D」(Eより狭い)のため、幅広の足の人は少し狭いです。
しかし、ベックマンやアイリシュセッター等のワークブーツほど革が堅くありません。
こちらの革はミルワンの皮より柔らかいです。そのため、私はジャストサイズがおすすめです。
私は「8」がジャストサイズでした。
その他の私のベストサイズは以下です。
ベックマン:「8.5D」(少しゆるいため、薄いインソールを入れるか厚い靴下を履く)
ベックマンオックスフォード:「8D」(履けるが少しきついため。厚い靴下は履けない)
革靴:「26.0EE」「25.5EEE」
スニーカー:「27.5」
ポストマンを中古で購入するのはやめた方が良い
他のレッドウィングシリーズであれば、中古でも問題なく楽しめるのですが、
ポストマンを中古で購入するのはおすすめできません。
理由は以下の2点です。
皺が2重に入ってしまうため中古購入がわかってしまう
ポストマンは他の革に比べ、アッパーレザーに皺が入るのが早いです。
そのため、中古で購入すると、前任者の皺が入った状態です。
また、ポストマンの場合アッパーレザーの特性上、皺が深いため「前任者の皺」+「自分の皺」と言う形で皺が2重になってしまいます。
2重に入った皺は見る人が見れば、中古で買ったことがすぐにわかってしまうので、お勧めできません。
とにかく履き心地重視で皺の入り方を気にしない方は問題ありません。
アッパーレザーがひび割れる可能性がある。
アッパーレザーに光沢があり、汚れづらいためメンテナンスが簡単であることは先に述べましたが、
そのせいで劣化具合がわかり辛いという面があります。
中古で購入した場合、前任者のメンテナンス具合はわかりません。
見た目は綺麗だが、実は下駄箱で数年放置していたため、突然皺の部分から割れてしまったということがよくあります。
信頼できる友人から買う等でなければ、なるべく新品を買いましょう。
他のおすすめモデル
ポストマンチャッカのデザインが好きな方は、ベックマンのチャッカもおすすめです。
ベックマンチャッカについては、こちらにまとめています。チャッカまとめの記事はこちらです。
ポストマンオックスフォードのデザインが好きな方は、ミルワンもおすすめです。
ミルワンについての詳細はこちらです。
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