リーガルは長く履けるメイドインジャパン品質の靴として有名です。
しかし、リーガルの中でも価格・種類が幅広く、どのような場合に、どのタイミングで
修理に出すべきかわからない方も多いと思います。
今回は修理して長く履けるリーガル ビジネスシューズの見分け方をご紹介します。
修理に出す3つの条件
リーガルだからといって、どんな場合でも修理に出せばよいというわけではありません。
修理を出した後にやっぱり新品を購入していればよかったと思うこともしばしばあります。
そこで、修理に出すべき場合の条件を以下3つにまとめました。
①グッドイヤーウェルト製法の靴であること
②アッパーがガラスレザーではないこと
③定期的にメンテナンスしていること
上記3つについて解説していきます。
グッドイヤーウェルト製法の靴であること
グッドイヤーウェルト製法は、革靴の本体とソールの貼り付け方法の1種で、
ソールの外側とアッパーの端を直接縫い付ける製法のことです。
出典:楽天「SHOES DEPO」
※上記画像はグッドイヤーウェルト製法です。
縫い付けている紐を切ってソールを剥がし、新しいソールを縫い付けることが可能なため、
ソール全体の交換を簡単に行うことができます。
しかし、他の製法では、単純に接着剤で貼り付けただけ(セメント製法)であったりするため、修理を断られるもしくは、
修理代が非常に高くなります。
出典:楽天「靴屋 【 KOOK 】」
※上記画像はセメント製法です。
そのため、基本的なリペアショップでは、オールソールの交換はグッドイヤーウェルト製法のみと限定しています。
まずは、ご自身の靴をご確認いただき、グッドイヤーウェルト製法であるか確かめてください。
リーガルの靴であれば、以下2つを満たせばグッドイヤーウェルト製法です。
①靴裏に縫い付け紐が出ていること
②靴の中に縫いつけ紐が出ていないこと
グッドイヤーウェルト製法は、ソールの外側とアッパーの端を直接縫い付ける製法です。
そのため、上から見てソールのはみ出た部分とソールの裏に縫いつけの紐が見えます。
※シェットランドフォックスなどの高級革靴の場合は、
ソール裏に紐が見えないように上からレザーを貼り付けている場合があります。
まずはソールの貼り付け製法を確認して、オールソール交換可否を確認してみてください。
グッドイヤーウェルト製法でなく、その他の製法の場合は、修理するとしてもかかとの修理くらいに
とどめておき、ソールの前の部分が磨り減った場合は、買い替えをおすすめします。
アッパーがガラスレザーでないこと
ガラスレザー(グラスレザー)はメンテナンスが簡単(汚れにくい)というメリットがありますが、
耐久性が低いというデメリットがあり、長く履いていると皺の部分が割れてしまうことが多いです。
そのため、ソールが劣化したころには、丈夫のレザー部分(アッパー)も劣化していることが多く、
修理して長く履くことに適していません。
出典:楽天「靴屋 【 KOOK 】」
出典:楽天「SHOES DEPO」
※上がグラスレザー、下がカーフレザー(加工されていないレザー)
リーガルの場合は、基本的にガラスレザー且つ、グッドイヤーウェルト製法の靴はあまりないので、
ガラスレザーの場合は、そもそもオールソール交換ができない場合も多いです。
ガラスレザーの場合は、かかとの修理1回くらいにとどめておき、オールソール交換が必要となった場合は、
新品を購入することをおすすめします。
定期的にメンテナンスしていること
定期的にメンテナンスしていることは、
ガラスレザーと同様に、定期的にメンテナンスされていない靴は、アッパー部分が劣化してしまい、
ソールを交換する頃には、買い替え時となってしまうことがほとんどです。
こちらも、メンテナンスをおこなっていない靴の場合は、かかとの修理1回くらいで、新品を購入することをおすすめします。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
上記のとおり、革靴を購入した時点で修理に適している靴と
修理に適していない靴があります。
そのため、靴選びの時点で修理して長く履くか、ソールが磨り減ったら新品を購入すべきか決めて
購入することをおすすめします。
私個人としては、修理して長く履くのが好きなので、購入時に多少値がはっても、
グッドイヤーウェルト製法の長く履けるモデルを選ぶようにしています。
グッドイヤーウェルと製法のモデルはリーガルでは3万円くらいで購入できるモデルで、
スコッチグレインでは、全てのモデルがグッドイヤーウェルト製法です。
次回革靴を購入する際は、修理のことも考えて購入してみてください。
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