米軍が採用している世界一暖かい至上最強アウターをご紹介します。【ECWCS gen3 level7】です。
今回は【ECWCS gen3 level7】を徹底解説します。
ECWCS gen3 level7とは
「ECWCS gen3 level7」は「ECWCS(エコワックス)」「gen3(ジェンスリー)」「level7(レベルセブン)」の3つに分解できます。
ECWCSとは
ECWCS
↓(正式名称は)
Extended Cold Weather Clothing System
↓(訳すと)
拡張式寒冷地被服システム
上記の通り、日本語にすると逆に意味がわかりづらくなります。簡単に説明すると、寒い地域で軍隊が活動できるよう米軍によって考案された寒さ対策のコーディネート一覧です。ECWCSには寒さ対策に特化した上半身7種類、下半身5種類の衣類があります。その全12種の組み合わせにによって、その土地の寒さレベルに合わせた組み合わせを明示しています。
具体的には、華氏45度(摂氏7.2度)から華氏-50度(摂氏-45.6度)までの気温に対応しています。
つまり、世界最強レベルの防寒システムのため、日本では充分すぎるスペックです。
gen3とは
ECWCSには世代は3つあって、gen3はその第3世代目、最新バージョンです。
wikiによると
拡張式気候戦場戦士被服システム(英: Extended Climate Warfighter Clothing System)を参考にし、レベルという分類をした上半身7種類
(アンダーシャツ2種、ジャケット4種、オーバーコート1種)・下半身5種類(ズボン下2種、ズボン3種)を組み合わせたシステムとなっている。
ちなみに、gen1が第1世代、gen2が第2世代です。世代ごとに動きやすさ、防寒性が進化しているので、世代の中でもgen3は一番のスペックです。
level7とは
前述したとおり、ECWCSシステムは、寒さを7段階のレベルに細分化し、レベル別にコーディネートを規定しています。レベル7はその中でも最強レベルということです。
wikiによると
レベル1:薄手の吸汗拡散生地のアンダーシャツとズボン下
レベル2:やや厚手の吸汗拡散生地のアンダーシャツとズボン下
レベル3:フリースジャケット
レベル4:ウインドジャケット
レベル5:撥水生地のジャケットとズボン
レベル6:防水透湿生地のジャケットとズボン
レベル7:中綿入りオーバーコートとズボン(マシュマロスーツ)
今回ご紹介するアウターは一番下の「中綿入りオーバーコートとズボン(マシュマロスーツ)」です。ちなみに、ズボンは以下です。
このズボンもとても暖かく、とにかく動きやすいです。ただ、日本で一般的にECWCS level7というとアウターのことを指すことが多いようです。
至上最強アウターたる所以
①摂氏-45.6度まで対応可能
「摂氏-45.6度」まで対応可能と謳っているくらいなので、日本全国どこでも寒さに耐えることができます。12月の東京の平均気温が摂氏7度くらいです。最も寒い2月の平均最低気温でもマイナス5度程度のため、東京では大分オーバースペックになります。北海道でも2月の平均気温はマイナス10度程度で、平均最低気温はマイナス11度程度です。日本の記録上最低気温は、明治35年(1902年)1月25日、北海道の上川測候所でマイナス41.0度ですので、日本では充分寒さに耐えられるシステムとなっています。
②米軍に採用されている
このアウターは米軍が考案し、米軍に採用されています。米軍が採用というだけで、最強という感じがしてしまいますが、実際に最強でした。米軍といえば「世界の警察」と言われるぐらいなので、地球上のどこへでも出兵できる軍隊です。一度着ていただければ、本当に全世界でも通用する暖かさだということが実感できると思います。
③羽毛を超える暖かさの最新素材プリマロフト
最強アウターというと、北極をも凌げる「WOOLRICH-アークティックパーカ」や「カナダグース」、「水沢ダウン」、「モンクレー」を思いつく方が多いのではないでしょうか。
上記アウターは、最高級の羽毛(ダウン)で暖かさを保っており、充分暖かいですが、ダウンは羽毛布団などでも採用され、数百年前から衣類に使用されている優秀な素材です。とても軽くて、保温性に優れています。しかし、ダウンは湿度に弱く、一度濡れてしまうと保温性が非常に下がり、乾いても復旧し辛い特徴があります。
ダウンの保温性・軽量性を保ちつつ、水に濡れても問題ないよう、撥水性を機能追加できないかと考え、開発されたのが、ダウンを凌ぐ最新素材「プリマロフト」です。
「プリマロフト」のwiki解説は以下です。
プリマロフトは、アメリカ国軍の要請を受けたALBANY社が開発した、羽毛に代わる画期的な超微細マイクロファイバー素材です。
プリマロフトは羽毛のように軽くて暖かい保温性と柔軟性を発揮するだけではなく、羽毛にはない撥水性も発揮。
それまでにはない画期的な機能性(断熱・防寒テクノロジー)と、どんな環境でも使える高い実用性を兼ね備えた画期的な人工羽毛として誕生しました。
PRIMALOFT®(プリマロフト®)|株式会社ディーブレス - 暮らしの中で深呼吸暮らしの中で深呼吸。「快眠博士」でおなじみの寝具メーカー株式会社ディーブレスのホームページです。
人工羽毛としては、「プリマロフト」の他に「シンサレート」という素材があり、一般的な洋服に広く使用されていますが、「プリマロフト」の方が数倍保温性に優れています。
フリース(ECWCS gen3 level3)と重ね着で無敵
ECWCS gen3 level3は、単体でも春・秋くらいなら過ごせる暖かさです。
これを一枚アウターとして羽織って出かけるのも可能です。
ECWCSは重ね着して防寒最強となるので、level3とlevel7を合わせて身にまとえば、米軍お墨付きの暖かさになります。
(東京の真冬であれば、ロンTにlevel7だけでも充分ではあります。)
安く買うには【最安値】
・中田商店(上野/御徒町)が一番安いです
中田商店は、軍モノの品揃えが非常に多く、最高に安いです。
都内にお住まいの方は、是非行ってみてください。
2018/10/03追記
10月5日に今年分が入荷されます。通販はこちら。
XS-S XS-R M-R は、10月5日頃入荷します。それ以外のサイズは10月下旬頃の予定です。
昨年(2017年)は11月には売り切れになってしまったので、欲しい方はお早めに。
2018/10/05追記
XS-S,XS-Rは実店舗でもほとんど品薄状態でした。(ネットは即完売だったとのことです。)店員さんによると10月6日時点で売り切れてしまう可能性が高いとのことです。また、次回の入荷は10月下旬かそれ以降とのことでした。
今年は茶色の入荷は行わないそうです。シルバーは順次入荷するとのことです。
また、なんと昨年扱っていなかった黒を今年は入荷するそうです。入荷時期は未定とのことですが、黒はネットでもなかなか販売されていないので、発売されたら即完売となると思われます。
【予約商品】U.S MILITARY/LEVEL7 PRIMALOFT ECWCS PARKA BLACK CHICAGO POLICE
・ネットショップでも手に入ります
ネットショップの場合は、以下をおすすめしています。
実物 新品 米軍 Level 7 ハイロフトジャケット WOODLAND MARPAT ウッドランド マーパット ミリタリー アウター トップス 中綿 ダウン 迷彩 カモフラ アメリカ軍実物放出品 【ミリタリー】 WIP メンズ ミリタリー アウトドア 【クーポン対象外】 ハロウィン 仮装 コスプレ
サイズ感について
サイズは、XS、S、M、Lがあります。
また、各サイズ丈の長さが、shortとRegularがあります。
米軍モノなので、2サイズダウンがおすすめです。
私は173CM,65kgで普段はS~Mサイズを愛用していますが、ECWCS level7の場合は、XSサイズのshortでジャストサイズです。
中肉位の方まではXSで充分ですが、ゆったりと着たい方はSでストリートっぽくて良いかと思います。恰幅の良い方でSサイズでジャストサイズくらいです。
竹の長さについては、175CM以下の方はshortで充分です。175CM以上の方はRegularが良いと思います。
ただし、XS、Sサイズは非常に希少です。MやLと比べて販売数が少ないため、
手に入れるためには多少価格が高くても我慢してGETしないと一生手に入りません。
色について
シルバー、カーキ、黒、迷彩の4色が展開されています。私の好みは、米軍で最も使用されているシルバーです。(雪に隠れるためだと思われます。)
レプリカについて
ヒューストンなどのブランドがレプリカを販売していますが、性能が全然違いますので、是非ホンモノを購入してください。
前述で紹介している中田商店さんか、WAIPERさんでは確実にホンモノが販売されています。
中田商店さん、WAIPERさんでも全てがホンモノではないようです。民間ブランドや、レプリカ、ホンモノではありえない色等が販売されているというコメントをいただいております。ご購入の際は、充分に注意の上、ご購入ください。
(中田商店の実店舗で販売されているECWCSは、アパレル店員の友人曰くホンモノとのことでした。)
2年間着用した感想
スペックは申し分なかったです
東京での着用感想ではありますが、雨の日、雪の日、氷点下の日にバイクに乗るなどしてみましたが、ECWCSを着ている限り寒さを感じることは一切ありませんでした。特に冬にバイクに乗っても問題ないほどの、防風性、保温性は素晴らしいです。
見た目は新聞配達屋さんでした
シルバーでジャストでXSサイズのショートを着ていると、しばしば新聞配達の人のようであると指摘を受けました。(バイクによく乗るという理由もりますが。。。)
正直シルバーでジャストサイズの選択は失敗であったと思っています。シルバーを着用するのであれば、ワンサイズオーバーなどで今どきの着方をするべきでした。または、多少スペックの落ちるレプリカであったとしても、カーキ、ブラックや、迷彩を選択して、新聞配達の方のオジサン臭さは出さないようにするべきだったと思います。
もう1着購入するなら、カーキのXSサイズにします。
ECWCSの欠点
手袋とマフラーは普通に必要
どんなに暖かいアウターであっても、顔や手など、布のない箇所は寒いです。ECWCSも例外ではなく、手と顔と下半身は普通に寒いです。そのため、冬にECWCSだからといって1枚で出れるわけではなかったです。
東京の冬だとスペックが高すぎる
ショッピングや、飲み会などの室内と外を行き来するような場合は、室内に入った際に暑すぎると感じてしまいます。夜に外でゆっくり歩いている場合は心地よい感じで歩けると思いますが、昼間に外を歩いている際は、真冬の2月でも暑いと感じてしまうことがありました。そのため、都内近郊の気候ですと、スペックが高すぎて、活躍する日にちが非常に少ないです。冬は外に出られない方はあまりこのアウターは必要ないかもしれません。バイクを乗られる方や、冬に外で動かないようなことが多い方にはお勧めです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。とにかく暖かいアウターが欲しいという方は是非試してみてください。
コメント
waiperは偽物も売ってますので要注意です。
よく調べずに買ってしまい高い勉強代になりました。
lot3197の典型的なレプリカですらない完全なパチでした。
中の詰め物もプリマロフトではなく化繊ですが東京程度なら寒さを感じる事もないでしょう。当然epicも使われていませんが撥水加工はされているようで1シーズンくらいならなんとか撥水効果は期待できるかと思います。
最近の中田商店は偽物を本物と偽って売ってますので要注意です。
黒は米軍実物で存在しませんが、どこから入荷するのでしょうか?
ちなみに、ネットでよくあるシカゴ警察が採用というのも大嘘です。
ECWCS LEVEL7は、残念ながら偽物ばかりを業者が販売しています。
黒は米軍実物で存在しませんが、どこから入荷するのでしょうか?
ちなみに、ネットでよくあるシカゴ警察が採用というのも大嘘です。
ECWCS LEVEL7は、残念ながら偽物ばかりを業者が販売しています。
全て同じNSNの黒、WOODLAND MARPATとTANカラーは確実に偽物かと……
例えばECWCS Gen3 Level7 Urban Gray サイズM-SのNSNを検索すると
NSN確認サイトで名称、サイズ、色まで適合します
https://nationalstocknumber.info/national-stock-number/8415-01-545-8718
別例ですとLevel3 TANカラーにはFGカラーとは別NSNが割り振られています
https://nationalstocknumber.info/national-stock-number/8415-01-580-1362
つまり色違いには別NSNが割り振られていないとおかしいわけです
さらに他には黒カラーはシカゴ警察別注といううたい文句で売られているみたいですが
それですと連邦軍予算のコントラクトナンバーが付いているのは奇妙です
アメリカの警察は基本的に州予算なので、シカゴ警察が発注したのならイリノイ州のコントラクトナンバーのはずです。
参考になります
買う寸前でしたがさらに調べます
とくにシカゴ警察別注はデザインも色も良かったので気に入ってたんですが
パチを正規の値段で買うのは最悪です
マニアの間では海賊版メーカーと周知されていた
BLACKを製造しているFR-HQ社、逮捕者が出て海賊版メーカーと確定しました
他にはフリースやインナー等FR-HQ製海賊版が多岐に渡るので要注意です
Waiper等の店では早速商品表記や説明からFR-HQを消しているようです。
FR-HQの運営者、アメリカにて詐欺罪で逮捕される
罪状はスペックを満たしていない海賊版装備品2,000万ドル分を偽造して軍に納入した疑い
アメリカ司法省発表
https://www.justice.gov/usao-ri/pr/wholesaler-charged-conspiracy-manufacture-and-sell-counterfeit-clothing-and-other-goods
アメリカ司法省のpdf、こちらにFR-HQと明記されています
https://sputniknews.com/military/201905301075487964-counterfeit-us-military-uniform-gear/
アメリカメディアでの報道
https://www.militarytimes.com/news/your-air-force/2019/05/30/dod-bought-phony-military-gear-made-in-china-including-counter-night-vision-clothing-that-didnt-actually-work/#.XPFmHKs8qiQ.email
P.S.
ちゃんとした知識の無いアパレル店員の言うことを鵜呑みにしてはいけません
中田もFR-HQをはじめ「同等品」「採用」という怪しい物を取り扱っています
また審美眼のあるショップ店長達はBeyond、Level7、ハッピースーツ、フリース類の偽物を当初から見抜いていたので
素人を騙して儲かるとしても、それらを全く取り扱っていませんでした
信用の出来るショップとはそういう店です。
本物とレプリカと偽物 実際に着用して効果をたしかめてみてほしい
比べないと実際わかんないから
コメントありがとうございます。レプリカと偽物は試着したことはありますが、実際店内で来ても実際差は感じられませんでした。着用して寒い場所に行かないと実際のところ分からないと思います。
是非次回の記事の参考にさせていただきます。