本サイトは10年以上履き続けられるビジネスシューズをご紹介しております。
特に10年以上履ける堅牢な品質をもちながら、お手頃な価格で提供されているコストパフォーマンスに優れた革靴をご紹介してきました。
そんな中で、最近読者の方から以下の問い合わせをいただきました。
「結局どんなビジネスシューズを買ってはいけないの?」
「長く履けるかどうかの見分け方を教えてほしい。」
確かに良いものばかり紹介してきて、悪いものを紹介していなかったので、
長持ちするビジネスシューズの見分け方を3つのポイントでご紹介します。
ポイント① ソールと本体が接着剤で貼り付けているモデル(セメント製法)は買わない
ソールと本体の接着方法がセメント製法の靴は買ってはいけません。
理由は、オールソール交換ができないため、靴底が磨り減ったら
買い換えなければならないからです。
セメント製法の靴はソールと本体を接着剤で貼り付けて作られています。
A○Cマート・E○ON・SEI○Uなどで一般的に売られているモデルは大体この製法です。
セメント製法で作られているモデルは、ソールが磨り減った場合、ソールの交換が難しく、
大抵の場合修理を断られるか買ったときの値段より、高い金額がかかります。
そのため、靴の本体もソールがだめになる頃には本体もよれよれになってしまう程度の品質のものが多く、
長く履くことに適していません。
結局何製法を買えばいいのか?
ではどのような製法のモデルを購入すべきなのかというと「グッドイヤーウェルト製法」「マッケイ製法」です。
これらの製法は、本体(アッパー)の端と革靴を縫い付けて接着しています。
そのため、修理の際は糸を切ってソールをはずし、新しいソールを縫い付けることでソール交換可能です。
2つの製法の違いは縫いつける場所がアッパーのコバ部分か、内側の部分かの違いなのですが、
こだわりがない方は特に意識する必要はありません。
どうやって製法を見分ければいいのか?
靴の裏を見て、糸が見えなければセメント製法の可能性が高いので購入すべきではありません。
「グッドイヤーウェルト製法」は先ほど説明したとおり、糸で縫いつけを行っているため、
ソールを縁取るように糸が見えます。この糸が見えない場合は買うべきではありません。
「グッドイヤーウェルト製法」と「マッケイ製法」の見分け方は、
「グッドイヤーウェルト製法」の場合は、靴を上から見たときにソールに縫い糸が見えます。
「マッケイ製法」は、靴の中に糸が見えます。
※5万円以上する高級靴の場合は糸が見えないようになっている場合もあります。
ポイント② 革靴のジョブの革(アッパー)が加工されているモデルは買わない
ガラスレザーは買ってはいけない
ガラスレザーは牛革を汚れにくくし、メンテナンスしなくても綺麗な状態で履くための加工されたレザーです。
一見聞こえが良いように思えますが、本加工は以下のようなデメリットもあります。
・革の呼吸を妨げ寿命を短くする
・クリームによる保湿をはじいてしまい、浸透しにくくなる
・皺の入りが荒くなり、皺の部分から革が割れてしまう
上記のように、本加工はメンテナンスを全く行わない方のための、延命処置です。
全くメンテナンスしない方にとっては、ガラスレザーの方が長くはけますが、
定期的にメンテナンスできる方にとっては、加工のせいでメンテナンスが無駄となってしまいます。
10年以上履ける靴を目指す場合は、ガラスレザーのモデルは避けるべきでしょう。
どのような革の靴を買えばいいのか?
加工されていない牛革であればなんでもかまいませんが、出来ればカーフレザー・キップレザーのものを購入すると良いです。
カーフレザー:生後6ヵ月以内の仔牛(主に乳牛種のオス)の革
キップレザー:生後6ヵ月から2年くらいの中牛革
上記のとおり、カーフレザーはとにかくキメが細かいです。レザーの中でも最高品質といわれているレザーです。
カーフレザーは価格もそれなりに高くつくので、10年を見越すのであれば、せめてキップレザーをおすすめします。
どうやって革を見分ければよいか。
店員さんに聞くのが一番確実です。店員さんが何レザーかわかっていなければ買うべきではないでしょう。
大抵の店員さんはどんなレザーでどんな加工をされているのか知っていると思います。
また、Webで購入する際はカーフレザーやキップレザーの場合は、アッパーや甲革の項目に「カーフ」や「キップ」と記載があります。
逆にそれ以外の革の場合は、「牛革」と記載されています。
また、参考までにグラスレザーの革靴とカーフレザーの革靴の画像をのせておきます。
グラスレザーはエナメル素材のような不自然な光沢があります。
カーフレザーの場合は革本来の自然な光沢があります。
革に詳しくない方は、見分けがつかない場合があるので、必ず店員さんに確認しましょう。
ポイント③ オリジナルで修理してくれるブランドを選ぶ
最後の見分ける方法としては、ブランドごとに提供されている正規品の修理についてです。
長く履くことを前提に作られたブランドは自社又は関連会社で自社製品による修理を請け負っています。
長持ちさせるためには修理も非常に大事で、修理を失敗すると急に靴が傷んでしまい履けなくなることもしばしばあります。
そのため、購入した靴の内部構造まで一番良く知っている、製作ブランドに直接修理してもらうのが一番です。
街の修理屋さんも技術力の高いお店も多々ありますが、出来ればオリジナルの部品で修理してもらいましょう。
どのブランドが修理も請け負ってくれるのか?
以下ブランドがおすすめです。
①スコッチグレイン
②リーガル
③ユニオンインペリアル
④ジャランスリワヤ
中でも、スコッチグレインはオリジナル部品での取替えにもかかわらず、
街の靴修理屋さんより安く修理してもらうことができるので、おすすめです。
以前スコッチグレインの修理について、まとめた記事がありますので、そちらもご参照いただければと思います。
おわりに
結局どこのブランドのビジネスシューズを買えばよいのか?
上記3つのポイントを満たすブランドは多々ありあります。
ジャランスリワヤ、ユニオンインペリアル、リーガル、シェットランドフォックス、など
私も色々なブランドの靴を履いてきましたが、
その中でも最も安く、長持ちするコストパフォーマンスに優れているのは、
「スコッチグレイン」でした。
スコッチグレイン SCOTCH GRAIN SCOTCH GRAIN 8426 (ブラック)
「スコッチグレイン」は長く大事に履くことに最も長けているブランドです。
迷ったらまず「スコッチグレイン」を購入しましょう。
そして、他の靴と履き比べてみていただければ、スコッチグレインが如何に優れた製品なのか
おわかりいただけると思います。
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